2008年愁介誕生日企画・独占インタビュー ...1

 本日11月30日、エインズワース総帥、そして篠宮家当主であらせられる、篠宮愁介氏にアポを取りまして、独占インタビューが実現致しました!
 あ、わたくしインタビュアーのヘッポコ何某と申します。
 この日のために皆様からお寄せ頂いた質問を中心に、愁介氏のぶっちゃけトークをお送り致す所存です。頑張ります!
 さて、エインズワース総帥秘書のレオン・インベルグ氏より、都内の某外資系ホテルに来るように言われたわたくし、やってまいりました。愁介氏がオーナーのホテルと同程度の規模です。デカイ!
 しかもロビーは絢爛豪華! いわゆるセレブ御用達のホテルでございますね! しかもここは……Act.2-EXTRAで出てきた、例の会議が行われたホテルではないですか! どうやらここは、エインズワース資本のホテルの様ですね。
 さて、イケメンのベルボーイが案内してくれた部屋は……おお! ロイヤルスウィートルームです! わたくしスウィートルームは初めて入りますよ! 噂に違わず、豪華な部屋です。アンティークな調度品が目に付きますね。シャンデリアも素敵です。
 リビングにて待つように、と言い残してベルボーイは去っていきました。わたくしは、もう一生座ることはないだろう超高級ソファに、恐る恐る座りました。ふお〜、何と言う座り心地! ずっと座っていたい!
 ……ゴホンッ。失礼致しました。
 さぁ、次はいよいよ愁介氏のご登場となる訳ですね! うう、緊張の瞬間です!
 あ、奥のドアが開きました。出てきたのはレオン殿のようです。プラチナブロンドの髪が、窓から差す陽光に当たって、まるで天使の輪のように輝いております! ほえ〜。
 レオン殿はわたくしの前で、丁寧に頭を下げ、挨拶をして下さいました。
 インタビューの時間はきっかり2時間。それ以降はNG。質問に制限はありませんが、なるべく愁介氏の機嫌を損ねないように、とのお達しでございました。うん、肝に銘じます!
 レオン殿が奥のドアへと引っ込み、入れ替わるようにして愁介氏が出て参りました!
 うわおお!! スーツ……三つ揃えのスーツ姿ですよ! 渋いダークレッド(要はえんじ色)のスーツとは少々意外ですが、ワインレッドのシャツにネクタイはネイビーブルーと、洒落たコーディネイトです。ははぁ、これが愁介氏のビジネス仕様という訳ですね。しかし、カッコイイ男は何を着ても様になります!
 愁介氏はわたくしの目の前のソファに腰を下ろし、ゆったりと長い足を組まれました。
 はっ! 見惚れている場合ではありません。きちっとご挨拶せねば!
「は、初めまして。わたくし、今回のインタビュアー、ヘッポコ何某と申します。本日はご多忙のところ、時間を割いて下さいまして、誠にありがとうございます」
「…………」
 うう、そんな訝しげに見ないで下さい! ああ、響子さんのお気持ちがよく分かります。
「どっかで聞いたような名前だな」
 ああ、お声も程好く低くて、耳に心地良いです……はい!?
「お前、もしかしてウチのヘッポコかん」
「さ、さぁ!! お、お時間がなくなってしまいますので、さっそく始めさせて頂きます!!」
 胡乱気にわたくしを指差す愁介氏を、冷や汗ダラダラで何とかはぐらかし、本題へと入ることと致します。


 
 

────先ずは、一昨日のお誕生日おめでとうございます。
「ああ、まぁ、めでたいって歳でもねぇがな」

 
────一昨日は、やはりパーティなど催されたのですか?
「篠宮の家じゃ盛大にやったらしい。俺はエインズワースの仕事で行かなかったがな。本人不在でどこが面白いんだか、ま、暇人が多いってことだな」

 
────え? 誕生日当日にお仕事ですか!?
「総帥を祝ったって、しょうがねぇだろ」

 
────ええ!? でも組織のトップのお誕生日ですよ? 何もしないはすが……
「パーティなんて、世界中でしょっちゅうやってんだ。自分の誕生日くらい静かに過ごさせろ」

 
────はあ、そういうものですか。えーでは、わたくしの元に寄せられました、お祝いを述べて下さった読者の皆様を、ここでご紹介しますね。
「勝手にしろ」

 
────はい、では。
 お祝いメールを下さった方は、匿名さんを含め20名いらっしゃいました。あ、この中には、お祝いの言葉もなかった空メール3通は、数に入っていません。
 つぼみさん、希沙那さん、奥様さん、め〜ちゃんさん、しまおさん、桜花さん、ユウキさん、あきさん、maiさん、凛さん、k'sさん、まめまめさん、 seriさん、まむさん、nonsqueさん、H.Wさん、長月しのぶさん、匿名希望の方3名、合計20名様です。

「ああ、貴重な時間を祝いメール送信に宛ててくれたことに感謝する」

 
────本気でおっしゃってます?
「当たり前だろうが。俺にだって常識くらいある」

 
──── なるほど、では、お祝いの言葉と一緒に、皆様の疑問質問を承っておりますので、それについてお伺いしてもよろしいでしょうか?
「それが本来の目的だろ。早くしねぇと、もう10分経っちまったぞ」

 
────はっ、では早速始めさせて頂きます。
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